ライズカイロプラクティック | 日記 | カイロプラクティック・レポート　３

　ようやく、涼しくなってきました。

暑さによる、体調不良を訴える患者さんもおられますが、みなさんは如何お過ごしでしょうか？

今日は、一般にはあまり馴染みのない骨格矯正のお話です。

その歴史は古くから確認され、人類最古の文書と言われる、紀元前1550年頃に書かれたエジプト医学パピルスの中に、手を用いて背骨を刺激して治療する事が記載されているそうです。

もっともこの本には、魔法の調合法や呪文と供に各種の治療薬、また婦人科医学、消化器疾患、寄生虫、眼病、皮膚病、虫歯、膿瘍や癌の外科手術、接骨、火傷等についての章もあるので、ほんの記録の１部だと思われます。

その後、　「医学の父」と呼ばれるヒポクラテス（B.C.460～375年）の出現により、原始的な医学から迷信や呪術を切り離し、医学を経験科学へと発展させてゆきますが、人体についての研究では「骨について研究しその知識を得なさい。すると骨から色々な病気が発生することがわかる」との言葉を残されています。

古くからある理由はおそらくであるが、手を用いる他の術を見つけていなかったからだと思われます。

では、現在に行われているカイロプラクティックの目的とは何か？

良く、椎骨のズレを直して神経圧迫を取り除くと説明しますが、そこの位置を探す為に痛みなどの発生している箇所を聞きます。

また、ズレた椎骨を直すと、その箇所によって特定の症状も緩和されたりするので、それらも参考にさせて頂くために聞きます。

あくまでも、概ね２４個の椎骨のうち、ズレた椎骨を決定するためにお聞きします。

というのも、触診していると幾つもズレが確認できる場合があり、しなくても良い矯正に至る場合があるからです。

例えば、肩がこっている患者さんの場合、下部頸椎か上部胸椎が考えられる。
併せて、片方の小指に違和感を感じる。下のサーモグラフでも、下部頸椎に神経圧迫を示している。

後は、ずれている箇所を触診して、正しい方向へと矯正する。その後の状態を確認すると、一度では治りきらない時もあるが、通常は効果が表れやすい。


長くなりましたが、色んな意味で骨格矯正も変わって来ていますが、技術的にも確立されて、大変よくなってますので御理解下さい。


追伸

矯正後の予約について、御質問をよく受けるので簡単に説明します。

効果の持続は人、症状や度合によって、まちまちです。
ただ、完全に戻りきってしまうと、再び初めから治癒にかかるため、治る期間が長くなってしまいます。

そこで、戻ってしまう前に矯正して、正しい状態が長く続くように、予約を取っていただきます。
予約と言っても、来れない場合は連絡すれば済むことなので、とりあえず勧めます。
１週間に１回を１月つづけます。
次は２週間に１回を１月つづけ、だんだん期間を長くして行きます。
 
予約も、慣れないうちは面倒ですが、自分は月に一回の歯科とカイロプラクティックに通っていて、どちらも予防を兼ねたメンテナンスに利用しています。
何でも良いので、身体のメンテナンスになる、よいきっかけになればと思います。